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11.12.13

DELFONICS ルーヴルへ! −1

デルフォニックスがパリ、ルーヴル美術館の地下「カルーゼル・デュ・ルーヴル」にお店を出すことになった。
とても光栄でワクワクするような出来事なんだけど、この一年は落ち着いて実感する間もなく、あまりの進行の速さについていくのが精いっぱいという時を過ごした。

話が舞い込んだのは去年(2010年)の11月のことだ。

カルーゼル・デュ・ルーヴルのことは知っていた。
ルーブル美術館の地下にあり、恐ろしく天井が高く、床・壁・天井すべてが石造りの環境。
重厚で品があり、それでいて軽やかさもあわせ持つ世界でもめずらしい商業施設だ。
その中央には逆ピラミッドもそびえ立つ(垂れ下がる?)。

まさか我々にそんな場所での出店があり得るとは思いもよらなかった。

その年の暮のこと、期待と不安を胸に現地を確認に行った。
どんなに興味深い建物でも、その中の場所によって良し悪しは大きく左右される。

ルーヴル側とはアポイントだけとっておいて、先に現場(出店スペース)を見に行き、気に入らなければキャンセルして帰ろうかと、そのくらいの気持ちでもいた。
ひとりで判断するには荷が重かったので、スタッフも二人ほど現地に向かい、別々にチェックすることにした。

恐る恐る現場を訪ねた。
「あれ?わるくないな」
「いや、意外といいかも」
第一印象にわれながら戸惑った。

本当にここにお店をだせるのだろうか?
にわかには信じられない話である。

帰国前日にカルーゼル・デュ・ルーヴルの担当者と会った。

フランスの会社でさえそこへの出店は難しいと聞いていたし、ルーヴルという重みもあって、かなり厳粛なアポイントになると勝手に想像させていた。
担当者は鎧や兜をまとって現れるんじゃないだろうか?
そんなわけないけど、そのくらい気持ちで負けていたのかもしれない。

ところが現れたその担当者はエリーズさんという、とてもチャーミングな女性でカジュアルな格好。
満面の笑みを持って迎え入れてくれたのだ。
このウエルカム状態には正直、意表を突かれた。

うちのことを説明しようとデルフォニックスの本やカタログ、資料を用意して見せようとしたけれど、そんなことはお構いなし。
そう、すでに彼ら(彼女)は我々のほぼすべてを理解していたのだ。

このときはじめて、見上げていたヨーロッパがいつの間にか横に並んでいるように感じた。





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